マウンテンカラという名の遊びは、山と向き合ってテンカラを楽しもうというもので、ルールなどは何もない。テンカランという言葉も耳にするが、走るって感じでも無いし・・ということでマウンテンカラなんて呼んでいる。今回はこの山遊びの一部を道具を交えて紹介しようと思う。
マウンテンカラの装備
総重量は10キロほど。35リットルのサロモンのバックパック「OUT NIGHT 30+5」に収納をして移動をする。
おおっ!と唸るようなギアやウェアに出会うことが時々ある。基準は気に入らない点がほぼ皆無であること。そして目新しい機能性によって、思ってもみなかった使いやすさを享受してくれること。この2点だ。2019年にリリースされたサロモンのOUTバックパックシリーズは... サロモン バックパック『OUT NIGHT 30+5』軽量性と機動性と機能性を両立 - 山旅旅 |
マウンテンカラのプランは1泊2日を3人で楽しむというもの。役割分担としてはざっくりだが、食材担当、米炊き担当、調味料担当というようにして、僕は米炊き担当。ちなみに上の写真には持参したヘルメットが入っていない事を付け加えておく。
宿泊装備
マウンテンカラなので、定められたテント場はない。渓流近くに野営場所を見つけ、そこにテント、もしくはタープを張って、その下にテントマットなどを敷いて、シュラフに潜り込んで就寝するというスタイルになる。
8月の山行ではあったが宿泊場所は1300メートル付近を予定していた。3シーズン用のテント装備を模倣した。マットはサーマレストのネオエアーウーバーライト、枕もサーマレストでエアヘッドライトピローを持参。
安定した登山用テントマットを世に送り出しているメーカーとして名高いサーマレストですが、今年リリースされたテントマットとピローが非常に尖っています。その1つが軽量化とコンパクト性能に特化したテントマットとピロー。登山ギア全体で起きている軽量化という流... サーマレスト テントマット&ピロー 超軽量&コンパクト&寝心地抜群 - 山旅旅 |
正直、エアー式はおすすめできない。野営時における火の粉で穴が空いてしまう可能性。地面が整地されていないため、石や枝などで穴を空けてしまう可能性などリスクがある。軽量化、コンパクト性には長けているが、ここはクローズドセルマットレスのセレクトが懸命だと考えている。
シュラフはシートゥサミットのスパークSPⅠ。軽量でありながら暖かく、撥水ダウンを使用しているので結露にも強い。3シーズンの山行にはどこであってもかなりの確率で持っていく装備の1つで、買ってよかったアイテムベスト3に入る。
装備の軽量化は登山スタイルに関わらず気にするようにしている。僕の記憶では軽量化=快適性を失うというのが一昔前の定説だったように思うのだけれど、ここ最近は快適性を損なわず軽量化が行える優秀なギアやウェアが出回っている。そんな中、シュラフの軽量化は奥... シートゥサミット のシュラフ、スパークSPⅠシュラフにもエマージェンシーキットにも - 山旅旅 |
クッカー・山ごはん関連装備
冒頭にも記載したが、炊飯担当の僕は焚き火缶大と中。それに米を3合。ビールは川でキンキンに冷やして飲むことができるので350ml缶を2つ。それとハードリカーとしてウイスキーをプラティパスのプラティプリザーブに入れて持っていく。
焚き火缶のセットは野営に限らず、キャンプ、縦走登山で仲間と楽しむカレーや鍋などでも利用している。雑に扱えて使い勝手も最高な相棒のような存在。
テント場でお酒を楽しむ為に、ワインの持ち運びに便利なプラティパス ワインリザーブ。プラティパスといえば、テント泊をする人にとっては大定番のアウトドア水筒ですが、これから考えると、お酒の持ち運びの為だけの活用すると思いがちですが、むしろ普段家でワイン... プラティパス ワインリザーブ ワイン酸化を防止 - 山旅旅 |
一本のナイフ。これが究極のアウトドア装備であるとよく言われる。たしかに刃物はすごい力を持った道具である。だが、歯や爪、もしくは尖った石や割った竹などで代用できなくもない(性能はかなり落ちる)。自力では作り出せず、代用になるものも自然界にはほとんど... サバイバル登山家・服部文祥の装備論1 『最重要装備の鍋』 - 山旅旅 |
カトラリーはトゥーゴーウェア カトラリーセット。夜は丼もの、昼は素麺、つまみにイワナ料理という献立が予想される為、箸とスプーンが欲しいということでセレクト。
バンブー素材の箸、スプーン、フォーク、ナイフというカトラリー4点セットで、これらをひとまとめにして専用のケースにしまうことができます。収納ケースはペットボトルのリサイクル素材で、カトラリーの素材は竹で、サスティナビリティな素材です。トゥーゴーウェア... トゥーゴーウェア カトラリーセット 山ごはんが食べやすい - 山旅旅 |
鍋を仲間と分け合ったり、多くの量をすくったりするのにカトラリースプーンは頼りない。使ったスプーンを鍋に入れるのも不衛生かなあ、ということでスノーピークのヤエンツグを追加。鍋の中の収まりもいいし、なんといっても使い心地が最高。さすがスノーピークという作りで、様々なシーンでの活用が期待できる。
ウェア関連
テンカラでは足回りは確実に濡れる。状況によってはほぼ全身濡れることを想定しておいたほうがいい。そこで水捌けがよく、それなりの保温もあるネオプレーンソックスとファイントラックのラピッドラッシュを必須アイテムとしている。
ファイントラックのラピッドラッシュタイツは、水中でも陸上でも着続けられる快適さが魅力で、沢登りに行くとき、源流にテンカラに行くときに必ず持っていきます。夏場であれば、短パンとTシャツにトラッカーハットを被って、走れるところまで走って、沢に入っていく... ファイントラック ラピッドラッシュタイツ 水に強いタイツ - 山旅旅 |
帽子は日焼けを防ぐことができ、汗をかいても水に濡れても乾きやすい素材で、サングラスとの相性も良いサンデーアフタヌーンのアドベンチャーハットがお気に入りだ。登山でもこればかりをかぶっている。このハットを愛用するようになってから、首の後の日焼け、鼻の日焼けに悩まされることがほぼ無くなった。
登山中に気をつけていることの1つに紫外線対策がある。若い頃は気にも留めていなかったのが正直なところ。何だったら日焼けが遊んだ勲章ぐらいに思っていた。登山を楽しむようになって、そこから派生してカヌーやSUPといった水遊びもキャンプ中に楽しむようになって... サンデーアフタヌーンのハット 紫外線・熱中症対策に必須 - 山旅旅 |
レインウェアは軽量化の為にTHE NORTH FACE ストライクトレイルフーディ、パンツを持っていく。これは夜のウインドブレーカー変わりにも!と言いたいところだが、火の粉によって穴が空いては嫌なので、それは別に持っていくマウンテンパーカーで凌ぐ。あくまで行動中の雨対策だ。安価なゴアテックスウェアでも良いのかもしれないが。。。
トレイルラン、ファストハイク、3シーズンの登山で愛用しているレインジャケットはTHE NORTH FACE ストライクトレイルフーディです。使い方を工夫しながら雨が降ったときでも快適な登山を楽しんでいます。今回はストライクトレイルフーディの特徴を踏まえて、僕なり... 110グラム!超軽量レインウェア THE NORTH FACE ストライクトレイルフーディ - 山旅旅 |
テンカラ道具関連
釣り竿は服部文祥の影響を受けて、ダイワのテンカラ竿を使っている。仕舞寸法が短いのでファストパッキングのバックパックとの相性もいい。竿の考え方は以下の記事が非常に勉強になる。端的に考察をまとめた内容で、僕もこれを参考にした。
撮影:亀田正人私がイワナ釣りに使っている竿は、ダイワのテンカラ竿「燕翔LL4.1」である。日本の毛バリ釣りであるテンカラ専用の、しかもレベルラインという細くて軽いラインを飛ばすことを目的に設計された竿だ。胴調子で軽く、穂先はやや太い。長さは名前の通り4.... サバイバル登山家・服部文祥の装備論3『テンカラ竿に求める三要素』 - 山旅旅 |
テンカラの小物は必要最低限で良いと思う。浮かせるための道具と糸とフライ、それと魚を針からとる為のフォーセップというハサミのようなもの、それと熊よけスプレーは痴漢対策用のものとコンパクトにまとめている。
渓流の最深部でテンカラ釣りにいく時に、熊とのドッグファイト用に持っていってる熊よけスプレー。これって痴漢よけスプレーなんだけど、僕は熊よけスプレーとして使ってる。熊よけスプレーはでか過ぎて持ち運ぶの大変だから、成分はまるっきり一緒だしっていうこと... 熊よけスプレー 山に入る時には携帯している - 山旅旅 |
その他装備類
その他装備類は上記で紹介したものと合わせ以下でリストアップする。何かの参考になれば幸いだ。
・ゴミ袋(荷物デポ時、雨で濡れないように装備をくるむ)
・焚き火缶(クッカー兼)
・使いやすいカトラリー
・ランシューズ→沢シューズ→ランシューズ(沢シューズ用袋)
・行動食(釣り時に補給)
・シュリンゲ120CM-1本
・ヘルメット
・カラビナ2個
・ナイフ+まな板(牛乳パック)
・最大サイズのジップロック数枚
・釣り時の小さいザック(釣った魚を仕舞ったり)
・メインザック(魚、キノコなどもって帰れるような余裕があるといい)
・ビニール(持ち帰りたくなったものをいれておく)
・プラティパス+ソヤー
・着替え(車に置いておく)
・シュラフ
・マット
・テンカラ
・釣具
・ファイントラックラピッドラッシュ(タイツ)
・ネオプレーンソックス
・サングラス
・日焼け止め
・ハット
・焚き火時の防寒+藪漕ぎ用の長袖
・ビール500+ウイスキー
・キノコバサミ(ナイフ兼用も可)
・手袋(藪こぎ用)
・銀シート
・枕
・ティッシュ
・米1合&魚肉&つまみ&スパイス
・レイン上下
・アイゼン
・モバイルバッテリー
・手ぬぐい
・サンダル
・ヘッドライト
・ビール
・つまみ
今後検討したい装備類(欲しいもの)
野営がちょっとだけ文化的になるテーブルを取り入れたい。色々あるけど、キャスケードワイルドの63グラムという重量と安価に手にいれることができるということで、こちらを検討中。
野営にはクローズドセルマットが何かと安心。寝るためだけでなく、野営時に外に出して座布団のようにも使える。道具が故障するという不安から開放されるのは大事だ。サーマレストのZライトソル(レギュラー)が410グラム、NEMOのスイッチバック(レギュラー)が415グラム、エバニューのXPE Camp matが395グラム。重量で考えるとエバニューかなあ。
マウンテンからで感動した時間
水が綺麗で、渓は広く、幻想的な空間が広がる。水と風の音に包まれる。
テンカラとフライフィッシングを楽しむ仲間。自然と対峙している最中の頭の中はとても健康的だ。
ランチは素麺で身体の火照りをとる。渓流の横で食べる素麺は格別で、白ごまが美味しい。これを見ると今年の夏も過去の時間になったと寂しくなる。
イワナをこのように塩焼きにして野営時に食べるのは初めてだった。必要なものは現地調達し、選び方や焼き方など発見の多い夜。
イワナの皮や胃袋はフライパンでカリッと焼いて酒のつまみに。言うまでもなく格別で、暗闇の中で星を眺めながらハードリカーを舐める。ロマンだ。
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(出典 news.nicovideo.jp)
これ試してみたくなりますね!!
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