―[プロが自腹で買ったもの「ジバラーガジェット」]―
◆ボトル状に収納できる、自宅&野外兼用バーナー
●スノーピーク HOME&CAMPバーナー
実勢価格:1万1000円(税込)サイズ(収納時):D90×W120×H255mm 対応鍋径:最小Φ140mm~最大Φ300mm/重量:1.4kg
アウトドアで調理をするためのバーナーに、ずっと不満があった。アウトドア用バーナーは屋外使用専用なので、自宅では使えない。とはいえ、自宅で使う卓上コンロは、いざアウトドアで使う場合、寒さや風に弱くて、使い物にならないシーンが多い。
だから「自宅でも屋外でも使い勝手がよく、アウトドア用ストーブのようにコンパクトに収納でき、卓上コンロのように安定しているバーナーがあれば!」と、ずっと思っていた。
その念願を昨年叶えてくれたのが、アウトドアメーカーのスノーピークだ。商品名は「HOME&CAMPバーナー」。まさに自宅でもアウトドアでも使える、使い勝手のよいバーナーだ。発売前から女性人気も高く、完売続きだったが、ようやく手に入った。
このバーナーの燃料は、卓上コンロと同じカセットボンベ。しかし、寒さで燃料ボンベが冷えて火力が落ちないように、ヒートプレートと呼ぶ装置を内蔵していて火力は安定。火口は防風効果の高い仕様で、強く息を吹きかけても火は消えなかった。
火力調整は通常の卓上コンロと同様のしくみ。ツマミを回して操作し、弱火、とろ火も得意なので調理がしやすい。ただし、風に負けない中央に集中した炎のため、長時間の強火は鍋が焦げつかないように注意が必要。
安全機能も抜かりない。卓上コンロの誤った使用時にボンベが熱せられ爆発する事故があるが、このバーナーはボンベの圧力の異常を感知すると自動的に外れる。
また、ボンベ装着口は磁石になっていて、装着ミスもしにくい。さらに火力調節ツマミがゼロ=燃料が出ない状態になっていないとボンベを装着できず、万が一を防止してくれるのだ。
なによりこのバーナーが秀逸なのは、収納のギミックだ。カセットボンベを外したスペースに、閉じた五徳と火口を、ボンベ装着口付近を支点に270度回転させて収納。
それにより、バーナーは大きさ、形状が1Lボトルほどのコンパクトさに収まる。重量1.4kgはアウトドア道具としてはやや重いが、自宅での置き場所は卓上コンロの3分の1。棚に立てれば、バーナーとは思えないデザインで、室内に置いてもスマートだ。
そう、優秀なアウトドア道具は、シンプル故に美しい。この美しさに負けない料理を作らねば……。
◆スノーピーク HOME&CAMPバーナーのここがスゴイ!
アウトドアグッズで溢れる我が家。これ以上増やすと妻に叱られると自重していたが、古い卓上コンロの代わりに、「置き場所を取らないから」という言い訳が通用した。右側の1Lボトルと同じ程度の大きさ。
【今週のジバラー】PONCHO(ポンチョ)
アウトドア、旅、エコをテーマに、家電を含めた道具を中心に雑誌、Webで企画、執筆する編集・ライター
―[プロが自腹で買ったもの「ジバラーガジェット」]―
(出典 news.nicovideo.jp)
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