福原遥主演ドラマ「ゆるキャン△2」(毎週木曜夜0:30-1:00、テレビ東京系)の原作となっている、あfろによる漫画「ゆるキャン△」(芳文社)。ドラマ・アニメともにシーズン2まで放送されており、2022年にはアニメ映画の全国ロードショーも決定している人気作。「野外活動サークル」(通称・野クル)に所属する女子高校生たちがキャンプを満喫する日常を描いた同作は、キャンプブームの火付け役とも言われており、「読んだだけでキャンプに行った気になれる!」「でもやっぱり実際行きたくなる…!」と話題を集めている。なかなか気軽にお出かけできない今だからこそ読みたい「ゆるキャン△」の魅力を紐解いていく。
【漫画を読む】読んだだけでキャンプ気分!臨場感たっぷりの「ゆるキャン△」第1話
■「ゆるキャン△」の「△」は、キャンプに欠かせないあの道具!
タイトル横についている三角の記号「△」は、キャンプには欠かせない道具・テントを表現した記号で、声に出して読む際、「△」は発音しない。原作単行本では、黄色やオレンジや緑色など巻ごとに違った色のテントのイラストが描かれており、ファンの楽しみの一つとなっている。
女子高生が純粋にキャンプを楽しむ様子を描いた同作は、タイトルのとおりその“ゆるさ”も魅力の一つだが、作中に散りばめられた“キャンプ愛”も、読者の心を掴んでいる理由の一つだろう。道具・グルメ・観光スポットなど、キャンプやアウトドアの魅力を余すことなく描き切っている。
単行本1巻第2話では、キャンプに興味を持ち始めた女子高生・各務原なでしこが野クルの部室を訪れ、テントについて学ぶ場面が描かれている。便利な「ワンタッチテント」の紹介や、「自立式テント」と「非自立式テント」の違いにも触れたあと、実際に学校の中庭で手順を追って組み立ててみる場面などもあり、キャンプ初心者にも優しい内容だ。
その他にも、薪の無料配布に関する情報や寒いときにカイロを貼るべき場所など、アウトドアに役立つ知識が満載で、本作をきっかけにキャンプにハマる人が続出しているのも頷ける。
「ゆるキャン△」を語る上で欠かせないのは、何と言ってもキャンプならではのグルメ。単行本1巻第1話では、“ソロキャン”を愛する女子高生・志摩リンがキャンプ場で出会ったなでしこにカレー味のカップラーメンを振る舞うシーンがある。寒い冬の夜のキャンプ場で一からお湯を沸かして作ったアツアツのラーメンに目を輝かせ、口いっぱいに頬張るなでしこ。市販のカップラーメンにもかかわらず、何だか特別なものに感じられ、読者の空腹感とキャンプ欲を刺激する。
さらに単行本2巻第4話では、なでしこがカップラーメンのお返しに手料理を振る舞う場面も描かれている。「切ってぶちこんで煮るだけだもん!!」と言いながら準備を進め、出来上がったのは唐辛子の効いた真っ赤な担々餃子鍋。真冬の冷たい空気のなか、食べるたびに体の芯からポカポカとあったまっていく描写は、まるで自分も真冬のキャンプ場にいるかのような錯覚に陥るほどだ。
カップラーメンや餃子鍋など、作るのが難しいメニューではなくとも、キャンプならではの空気感なども相まって特別な一品に感じられ、読者からは「今すぐキャンプに行きたい!」「飯テロ…!」といった声が相次いだ。
■絶景!アウトドアの醍醐味
「ゆるキャン△」の作中に登場するキャンプ場や観光地は、実在する場所がモデルとなっており、聖地巡礼ができるのもこの作品の醍醐味だ。
単行本1巻第1話では本栖湖の湖畔でのキャンプが描かれているが、本栖湖から見える富士山は千円札の絵にもなっているというほどの絶景。キャンプの途中、なでしことリンが富士山と夜空に浮かぶ月を眺める場面は、ファンからも「名場面!」「感動せざるをえない」と絶賛の声が集まった。
単行本11巻第58話では、なでしこが奥大井湖上駅のキャンプ場を目指す道中、アプト式列車に乗る場面が描かれる。ここでは、車窓から見える風景が魚眼レンズを覗いたかのようなアングルでコマいっぱいに描かれ、臨場感たっぷりに表現されている。
他にも、アプト式列車と機関車の合体の場面や、大きな吊り橋を見上げる場面でもこの魚眼レンズのような描写は使用されており、漫画ならではの表現でまるで自分もそこにいるかのような迫力を感じられる。
道具やグルメや絶景など、さまざまな角度からキャンプの魅力を教えてくれる「ゆるキャン△」。アニメもドラマも原作に忠実に作られており、きっとどの回を観てもキャンプの魅力に気づけること間違いなし。気軽に外出できない今だからこそチェックしておきたい一作だ。
(出典 news.nicovideo.jp)
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