累計部数250万部を突破し、昨今のキャンプブームの火付け役とも言えるコミック「ゆるキャン△」。2018年のアニメ化に続き、現在テレビ東京ほかで放送されているドラマで大垣千明役を演じているのが、田辺桃子だ。1月9日に第1話が放送されると、原作同様の“ゆるさ”あふれる作品の世界観はもちろん、彼女が演じる大垣の再現度の高さも話題に。オーバーリアクション多めの賑やかで男気のある性格の大垣は、彼女曰く「自分とは真逆のキャラクター」とのこと。そんな大垣を演じるにあたってのこだわり、さらには同世代の共演者たちとの撮影エピソードを田辺本人に語ってもらった。
【写真を見る】田辺演じる大垣の再現度の高さが話題に。第8話の大垣
■ 大垣を演じるのはうれしい反面、プレッシャーでもありました
――大垣千明役に決まったときの心境を教えてください。
田辺:オーディションだったんですけど、その時点では特に何役でというのはなかったかと思います。リンやなでしこ、イヌ子(犬山)も一通り演じて、最終的に大垣に決まったときは自分でも本当にビックリしました。原作の大垣は愛らしくて、個性的で、それでいて面白いところを全部持っていく、みたいな(笑)。本当、最高のキャラクターだったので、そんな大垣を私が演じさせてもらえるのはすごくうれしい反面、かなりプレッシャーでもありました。
――どんなところにプレッシャーを感じましたか?
田辺:原作ファンの方からアニメファンの方まで、たくさんの人に愛されているキャラクターだからこそ、みんなが愛している大垣になれなかったら、期待に応えられなかったらどうしよう…って。でも、個人的には、原作をそのまま人間が再現するのも違うなと思う部分もあって。今回も、原作の世界があって、アニメの世界があって、その次となるドラマでは、「ゆるキャン△」の世界観が実際に私たちの生活の中にあったらどういう景色が見えるだろう?という、一種の提案として作っていこうと思っていました。なので、原作からいろんなスパイスをもらって、私が見たい大垣はコレ!って感じで演じました。
――ドラマを観た方たちの反応を見ると、ドラマの評判はもちろんのこと、大垣の再現度がすごい!と、かなり好評ですね。
田辺:たくさんの反応をいただけて、すごくうれしかったです。実は、ドラマの撮影は放送前に全て終了しているんです。最初からそれが分かっていたからこそ、大垣に限らず、撮影自体が、例えばカメラの角度一つにしても漫画を片手に行うみたいな現場でした。全てを忠実に再現するわけではないものの、野外活動サークル(通称:野クル)の部室であったり、物の並び順だったり、原作を知っている人が見た時に「そのまんまだ!」ってなるようにスタッフさんたちもこだわってらっしゃったので、それを受け入れてもらえたのは良かったなと思いました。
■ 普段の私は人前で変顔とかができないタイプなんです
――大垣の役作りはどうされたんですか?
田辺:外見に関してはメイクさんとスタイリストさんの力で成り立っているところが9割です(笑)。大垣は見た目のイメージも強かったと思うので、そこは限りなく近付けたいなと思っていました。眼鏡も何種類もの中から一番雰囲気が近いものを選びましたし、同じように衣装もスタイリストさんがたくさん用意してくださって、その中からコーディネートを考えてくれて。「ゆるキャン△」メンバーにはそれぞれイメージカラーがあるんですけど、大垣は紫なので、髪留めやマフラー、キャンプに行く時の服装にも紫が配色されていたりします。
――見た目から大垣になることで、演技のスイッチが入ることもありそうですね。
田辺:確かにそれはあるかもしれないです。大垣は、顔芸や喧しさがウリなんですけど(笑)、普段の私は人前で変顔とかができないタイプなんです。それなのに、外見が完成したら振り切ってできたっていうのはあると思います(笑)。
――実際、ドラマを観ても田辺さんと大垣が結びつきませんでした(笑)。
田辺:そうですよね(笑)。たぶん、9割の方がイメージできなかったと思います。ドラマを見た方からの反応も、大垣の外見と私のプロフィール写真が似ても似つかない、と。似てなさすぎて困惑されることが多々あります(笑)。それは現場のスタッフさんたちも同じで、ロケ先で撮影が終わった後、大垣の格好じゃない素の田辺桃子で「おつかれさまです」と言っても、誰!?みたいな(笑)。そういうことが多かったので、後半は相手が気付いてないなと思ったら「おつかれさまです、大垣です」と言うようにしていました(笑)。
――放送が始まる前は「今までにないキャラクターなので、新しい挑戦になると思います」とコメントしていましたが、実際に大垣を演じた感想は?
田辺:楽しかったです! 自分でも、今までにないくらい振り切ってるなと思います(笑)。何ていうか、かわいさの部分はしまりん(福原遥)やなでしこ(大原優乃)、イヌ子(箭内夢菜)、斉藤さん(志田彩良)が、そのかわいさで存在してくれればいいかなと思って。もちろん大垣もかわいいんですけど、大垣のかわいさは全力で生きている姿だと私は思ったから、みんなとは違うところを出すことを意識しました。初めてこんなにたくさんの引き出しがあるキャラクターを演じてみて、自分の中にあった恥ずかしさや照れの部分をぬぐい去れた気がします。
――共演者のみなさんが同世代というのも楽しそうですね。
田辺:そうですね。キャストは本当に仲が良くて。みんな、いい意味でキャラクターのままだし、役じゃない部分でも全員マイペースで、それぞれ個性が違うところもいいなぁと思いました。
――泊まりがけのロケも多かったそうですが、どんな感じでしたか?
田辺:修学旅行みたいでした(笑)。ロケ先によっては5人部屋や3人部屋に泊まっていたんですけど、撮影が終わってみんなで部屋にいる時も、1人は台本を読み、1人は音楽を聴き、1人はスーツケースを整理してて、1人は筋トレしてる、みたいな(笑)。
――ちなみにそのときの田辺さんは何を?
田辺:みんなの様子を見て、今日もみんな自由だなって(笑)。あと、誰かが台詞を口にすると、他の誰かが途中から参加して、いつの間にかみんなで本読みが始まることも多かったりして。本当、「ゆるキャン△」のテーマでもある“マイペースだけど、それでいいよね”っていうのがプライベートの部分にまで広がっていたので、このメンバーですごく良かったなって思いました。
田辺:私、「ゆるキャン△」のお話をいただくまで、正直キャンプブームが起きていることを知らなかったんです。でも、撮影で初めて体験してみて、あれはハマるなと思いました。思った以上に快適だし、グッズを集めるのが楽しいですよね。アウトドアショップに撮影に行ったときは、待ち時間に店内を見て、こういうコップかわいいなぁとか、このイスは座りやすそうだなとか、じっくり見ちゃいました(笑)。キャンプシーンで出てくる料理も全部おいしかったですし、プライベートでもみんなでキャンプに行きたいです。
――ドラマもいよいよ後半戦です。今後の見どころを教えてください。
田辺:野クル(野外活動サークル)で言うと、これからどんどんキャンプのシーンが増えてきたり、ソロキャン(1人でキャンプに行く)が多かったしまりんも加わって、みんなでワイワイしている場面が出てくるのも魅力の一つだと思います。あと、キャンプ場から見える景色もきれいなので。5話で登場した「ほったらかし温泉」は、撮影の日がめちゃくちゃ晴天で、富士山がよく見えたんです。温泉のスタッフの方も、こんなに富士山がきれいに見えるのは珍しいとおっしゃっていたくらい。本当にきれいでした。そういう自然の景色が今後もたくさん登場します。
――大垣について、ココに注目してほしいってところはありますか?
田辺:後半には、たぶん原作ファンの方が、このシーンやって欲しいなと思っているシーンが出てくると思います。そこでは大垣の“全力っぷり”を見てもらえたらうれしいです。あと、すごく細かいことで言うと、大垣がめちゃくちゃダッシュするシーンは、漫画を忠実に再現したつもりです(笑)。「あれ? もしかして漫画のまんまやってる!?」という声が聞きたくて、ものすごく細かいこだわりを入れたので…。
――細かすぎて伝わらないなんてことは……!?
田辺:それもあるかも……。でも、自分なりにめちゃくちゃ頑張ったから伝わってほしい〜!(笑) 大垣のダッシュのシーンはぜひ見てもらいたいです!(ザテレビジョン・取材・文=片貝久美子)
(出典 news.nicovideo.jp)
可愛いですよね!!
めっちゃいい役してますよね!!
笑
ってか、皆さんも「ゆるキャン△」みてますか?
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