東京湾沿岸に位置する「稲毛海浜公園」が、新たな都市型リゾートパークとしてリニューアル整備中。その第1弾プロジェクトとして2021年4月に誕生したのが、グランピング施設「small planet CAMP&GRILL (スモールプラネット キャンプ&グリル)」だ。
【写真】稲毛海浜公園は、海に面した約83ヘクタールの広さを誇る総合公園。人工海浜「いなげの浜」や花の美術館、プール、運動施設、ヨットハーバーなど施設が充実している
“自然環境と人が共存、循環する”をテーマに、首都圏で唯一のサステナブルな概念をコンセプトにしたグランピング施設だという。森や池、動植物と人が共存する美しい公園で、暮らすように楽しむ施設の魅力を取材してきた。
■【アクセス】都心からわずか40分で、リゾート気分!
最寄り駅のJR稲毛駅や稲毛海岸駅は、東京駅から電車で約40分ほど。海浜公園方面行きのバスが複数あり、本数も多い。車を利用する場合でも、京葉道路・幕張ICより約8キロ、東関東自動車道・湾岸千葉ICより約5.5キロと、楽々アクセスなのがうれしい。
■【コンセプト】自然の中に溶け込むように…。本物の“贅沢”を味わう極上の時間
木々に包まれた小道を通って敷地内へ足を踏み入れると、豊かな自然環境を生かした非日常空間が出現。上質なナチュラルさを意味する“ナチュール”、本物・本質といった贅沢な体験価値を意味する“リュクス”、自然と人が共存し循環する“サステナブル” をコンセプトとし、ライフスタイリストの大田由香梨さんがディレクションを担当。
森の中の木もほとんど切り倒さず、景観や生態系を変えないように設計したという。まさに「スモールプラネット」の名のとおり、日常から切り離されて別の惑星にたどり着いたような気分に。
まずは、エリアの中ほどにある「small planet Center(スモールプラネットセンター)」で受付を済ませよう。ここは来場者を迎えるレセプションとして、24時間体制でサポート。
トイレやシャワー室、ドリンクや軽食を販売するカフェ、ショップも併設されているので、困った時にはここに来れば安心だ。
■【グランピングサイト】ハイクオリティーなグランピングテントが、2月に増棟オープン
公園と連結したグランピングエリアは、テント間に程よい距離があり、プライベート感を確保。既存エリアに7棟、森の中に1棟、さらに人気を受けて2022年2月17日に8棟追加されエリアが拡大。予約がすぐに埋まってしまう週末も、利用しやすくなった。
サイトは、ラージとミディアムの2種類。ゆとりのあるラージサイトは、床面積40.04平方メートル・室内19.6平方メートルで、セミダブルベッド2台に寝袋3つがあり、最大5名まで利用可能。
ミディアムは、床面積23.7平方メートル・室内12.6平方メートルのコンパクトな空間に、セミシングルベッドが2台。寝袋を貸し出ししており、最大4名まで宿泊OK。どちらも、ナチュラルモダンなインテリアと機能性を兼ね備えた、居心地のよい空間だ。
テント内には籐のチェアやラグが配されているほか、エアコン、空気清浄機、充電器、Bluetoothスピーカーまで完備。アメニティは、バスタオル、フェイスタオル、歯ブラシ、カミソリ、コームなど、必要なものはひと通りそろっている。また、何かあった際にスタッフに通じるコールボタンがあるのも、アウトドア初心者には心強い。
さらに特別なグランピングを楽しみたい人におすすめなのが、1棟限定のラグジュアリーな「フォレストグランピング」。テントのサイズはラージと同様だが、野外リビング&ダイニングも兼ね備えた完全プライベート空間で、ペットも一緒に滞在ができる。
■【食事】フレンチシェフが考案!森の中で贅沢なBBQディナー
グランピングプランのお楽しみである食事は、森の中のダイニングで。地元千葉の提携農家から届く厳選食材を使い、専属のフレンチシェフが考案した、オーベルジュのようなメニューを味わえる。
夜のBBQの食材は、千葉県産ブランド豚「東の匠SPF豚」やドイツ伝承製法で作る「習志野ソーセージ」をはじめ、船橋のホンビノス貝や彩り豊かな地場野菜など、海と大地に恵まれた千葉ならではのごちそうがずらり! スタッフがBBQグリルに炭火を起こしてくれるので、焼いて熱々を食べるだけ。メニューは3カ月ごとに変わり、四季折々の食を楽しめるのも魅力だ。さらにグランピング施設には珍しい、動物性食材を一切使用していない本格的なビーガンコースの用意も。
降り注ぐ陽射しの中で味わう朝食もまた、ラグジュアリー。天然酵母で焼き上げたパンには、風味豊かなバターとジャムをたっぷりと。地元養鶏場から届く採れたて卵のふわふわオムレツや、野菜のみずみずしいおいしさに、心も体も目覚めるはず。
■【楽しみ方】五感が喜びデトックス!おすすめの過ごし方3選
自然豊かなロケーションを生かし、スローな楽しみ方ができるのも、こちらの施設の特権。おすすめの過ごし方を3つご紹介。
■◆その1:サンセットビーチをのんびりお散歩
稲毛海浜公園は、夕日スポットとしても有名。施設のフォレストエリアから海岸へとつながるエントランスがあり、ビーチに直行することができる。
夕日を浴びてキラキラと輝く海の景色を見ながら浜辺を歩けば、慌ただしい日常を忘れてリフレッシュ。穏やかな波の音やさわやかな潮風に包まれて、海との一体感を味わおう。
■◆その2:テントサウナで“整う”体験
グランピングエリアの一角に、今話題のテントサウナ&アウトドアバスを完備。機能性の高さに定評のある、ロシアのブランド「MORZH(モルジュ)」のテントサウナを使用している。薪のはぜる音を聞きながら体を芯から温めたら、アウトドアバスの水風呂や木々の中の外気浴で、体をスッキリ整えよう。
■◆その3:焚き火を囲んでまったり夜時間を楽しむ
昼間とは一転、幻想的ムードに包まれる夜の場内。夕食の後にぜひ体験して欲しいのが、グランピングエリアの中心に構えるファイヤーピット。ゆらめく炎を眺めながらリラックスする時間は、アウトドアシーンならでは。さらに自分で焙煎するコーヒーや焼きリンゴを味わえる焚き火カフェ(1人1500円、20:00~21:30 ※要予約)も楽しむことができる。
■【おすすめポイント】グランピングを通して“サステナブル”を体感!
人と環境に配慮した、サステナブルな取り組みにも注目したい。「食」では、地産地消ならぬ、千産千消千巡を体験できる。千葉で生まれた食材を千葉で楽しく味わう。ここまではよくあることだが、こちらの施設では、「コンポスト」を取り入れて、生ゴミを土へと循環するところまで組み込まれている。BBQのテーブルに小型のシリコンバケツが置かれ、利用客自らが食材の端材や残り物をバケツで運び、コンポストに投入する仕組みだ。
コンポストでは、生ゴミが微生物の働きにより分解されて有機肥料へと生まれ変わる。堆肥は園内の土壌に活用したり農家へと運ばれ、公園の美しさやおいしい野菜として還元されるのだ。
また、施設内を歩くと、多種類のハーブが植えられていることに気が付く。自然との共生という面だけではなく、アウトドアならではの“虫対策”でもあるのだ。薬剤を使わないことで、環境にも人にも優しい配慮となっている。
さらに、small planet Centerには、自然に優しい日用品が並ぶ「エシカルコンビニ」も設置。自然派由来の洗顔料や虫除けスプレーなどの日用品をはじめ、オリジナルデザインのエコバッグやオーガニックのオリーブオイル、大豆ミートなども販売しているので、お土産選びにもおすすめだ。
今回、施設の魅力を案内してくれたのは、マネージャーの渡邊美雪さん。
「2021年4月のオープン以来、幅広い年代のお客様にご利用いただき、予想以上の反響でした。段階的に拡張する計画ではありましたが、予定より早めて2月17日に8棟を増棟オープンしたんです」
まだまだ進化の途中だというこちらの施設。今後の展望は?
「オープン1周年を迎える4月はアウトドアのオンシーズンでもありますので、より自然との一体感を味わえるようなアクティビティを増やす予定です。また、パーティやワーケーション向け、貸し切り利用など、時代に合わせた新しいプランも考えています。ウエディングのお問い合わせも多いので、将来的にできるといいですね」と、渡邊さん。
グランピングの新たな可能性が広がる「small planet CAMP&GRILL」。これからも私たちに新鮮な驚きをもたらしてくれそうだ。
取材・文=田山容子、水島彩恵
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(出典 news.nicovideo.jp)
これ最高のグランピングですね!
ここならワーケーションも楽しめそうですね!
<このニュースへのネットの反応>
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